全面に赤と若草色の花模様を立体的に施した、華やかな花器です。
内側には、縁取りに外側と同じように赤い花模様を施し、底部に掛けては対照的に渋い色で仕上げました。
内側のこげ茶色は、甲和土を化粧土に使用し焼き締めにすることで、独特の照りが現れ趣のある表情になりました。
甲和土とは、当工房オリジナルの陶土で、東京都江戸川区小岩の工房敷地内を掘削して採取した粘土層を精製して作った陶土です。
焼き締めとは、素焼き(750℃)後に釉薬を掛けずに本焼き(1250℃)焼成した物をいい、低火度で焼成する素焼きとは異なりますので水野染み込みなどはありません。
花模様は、模様の輪郭を線刻した内側に、化粧土を5~7回に分けて少しずつ重ね塗りをする事で、凸凹した立体的な花様にしています。
また、彩泥とは、化粧土(色土)を使用して細工や彩色を施す技法の総称です。
--------------------------------------------------------------------
素材:陶土・釉薬
技法:彩泥技法
サイズ:径165㎜ 高さ193㎜
※陶芸のお話は、工芸者紹介ページにも記載しておりますのでご覧ください。
https://edogawa-dentoukougei.stores.jp/news/5ee8bd761829cd6fd0622658