会員紹介

会長 陶芸 林 信弘 Nobuhiro Hayashi

陶芸
林 信弘
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工房名:甲和焼芝窯(こうわやきれいしよう)
所在地:〒133-0056 東京都江戸川区南小岩8-20-10 1階
電話&FAX:03-3657-5015
mail:[email protected]
HP:http://www.kouwayaki.com/
オンラインショップ:https://nicorico.ocnk.net/
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直接オーダー:不可
仕事場の見学:不可
体験の実施 :不可

【工芸者略歴】
昭和21年  江戸川区生まれ
      23歳より陶芸を始める
昭和48~  銀座松崎画廊にてグループ展
平成11年
昭和56年  日本陶芸展入選
昭和59年  青山ジョイアギャラリー個展
昭和62年  江戸川伝統工芸展 区長賞受賞
平成元年   山形開墾記念館グループ展
平成2年   江戸川シェックギャラリー個展
平成 7年   江戸川伝統工芸展 奨励賞受賞
平成8年   江戸川区南小岩コミュニティー1階ロビーに 3m×7mの陶壁/モニュメントを制作
平成14年  江戸川伝統工芸展 技能賞受賞
平成16年  江戸川伝統工芸展 技能賞受賞
平成17年  江戸川伝統工芸展 区長賞受賞
平成18年  江戸川伝統工芸展 技能賞受賞
平成20年  江戸川伝統工芸展 区長賞受賞
平成21年  江戸川伝統工芸展 技能賞受賞
平成24年  江戸川伝統工芸展 教育委員会賞
平成28年  東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞授賞
平成29年  江戸川区文化功績賞 授賞
平成30年  江戸川伝統工芸展 技能賞受賞

大学で造園を専攻していたが、二十歳の時にたまたま新聞で見かけた「七輪で焼き物づくり」と言う記事が目に留まり、面白半分で試してみる。
地元江戸川付近では地面を1m掘ると粘土層が現れることを思い出し、自宅の庭を掘り粘土を作ってみた。
釉薬も即席のものを塗り、灰の中にうめて焼いてみた。
完成したものはとてももろかったが、一応焼き物の形をしていた。以後やみつきとなり、庭に自作の窯を作り、陶芸の知識は全く無かったが、本を師に独学で陶芸の道に進む。
昭和47年4月、26歳の時に自宅の一部を自分で改装し、“芝窯(れいしよう)”と名づけた工房をオープンし、創作活動の傍ら陶芸教室を開く。

「買えば世界中の材料が手に入る時代だからこそ、自分が育った土地の土で焼きたい」と、粘土は庭の土を掘り精製し、釉薬などの材料もガラス粉代わりに電球を砕いたり、木灰を集めるなどし、ロクロまでも自分で作った。

昭和62年、江戸川区の土100%で作る焼き物を長年の研究の上完成させ、奈良時代に地元小岩が“甲和里”と呼ばれていたことから「甲和焼」と名づける。

作品は陶壁やモニュメント、壷や大皿などから、普段使いの食器、土鈴と広範囲にわたる。

【陶器と磁器の違い】
私は陶土(陶器の土)を使用して制作しています。

焼き物は大きく分けて、陶器と磁器にわかれます。
陶器と磁器の一番の大きな違いは材料の違いです。
一般的に、陶器は土物、磁器は石物と言われています。

土物とは主に自然界に取れる粘土(地面を掘った時に出る粘土層)を原料とし、石物とは陶石と呼ばれる石の粉(ガラスの材料で使われる長石、けい石を多く含有する)に粘りを与えるために粘土を混ぜて使用するものです。
材料の違いはもちろん焼成後の特徴に変化を与えます。粘土を主原料とする陶器はたたくと鈍い音がしますが、石の粉を材料とする磁器は焼成後に半ガラス質となるため、たたくと高い澄んだ音がします。材料の違いは、取り扱い方にも違いが現れます。

【釉薬のお話し】
一般的に“釉薬”と書いて“うわぐすり”と読みます。
釉薬とは、表面の装飾並びに強度を増すために、素焼き後に表面に施すもので、焼成後はガラス質になります。主な材料として石の粉(長石、けい石など)、木灰、藁灰などがあります。
その他、様々な色を出すために鉄、銅、コバルトなどの酸化金属を使用します。
これらの材料と水を調合して釉薬を作りますが、調合の割合や焼成の仕方(酸化焼成、還元焼成、焼しめなど)により色や質感に変化が現れ、様々な表情を楽しむことが出来ます。

【甲和土・甲和焼とは】
日本には、“六大古窯”と呼ばれる瀬戸・常滑・備前・信楽・丹波・備前焼きをはじめ各地に数多くに焼き物があります。
それぞれの土地の焼き物の特徴はその焼き物に使われる土(粘土)の持ち味と言っても良いでしょう。
 ところが、東京は江戸と称した以前よりも焼き物の伝統は皆無といってよく、その理由は東京の土はその昔、富士山の噴火によって積もった火山灰によって出来た“関東ローム層”と言う地質で、鉄分を多く含んでいるために焼き物に使える耐火力の強い土がほとんど無いからでした。
 しかし、鉄分やアルカリ分が多く火度に弱く焼き物に適さない東京の土でも、その土に合った焼成温度や粘土の精製にいろいろな工夫を凝らすと高火度でも焼けるのではないかと考え、研究した結果、無釉焼〆の貝跡、三島青瓷、灰釉などの創作が可能となりました。

 地元小岩が奈良時代に“甲和里(こうわり)”と呼ばれていたことが現在の地名の由来になっている為、生まれ育った小岩の土を“甲和土”と名付け、甲和土を使った焼き物をはじめ、当工房でつくられる作品を “甲和焼(こうわやき)”と名付けました。